2020.2.18
こんにちは、
おもてなし人材プロデューサーの
近藤みなこです。
昨日、
福岡の日本料理の老舗T店の
オーナーが催す会合に
参加させていただきました。
お茶室で、美しいお料理、
貴重な器、季節の花あしらい、
なによりも、
T社長のお話が楽しく、
あっという間の3時間でした。
大変、貴重な時間を
過ごさせていただきました。
T社長のお話に、
2016年4月14日、15日の
熊本地震のエピソードが
ありました。
地震発生からわずか2日後、
T社長は、
いてもたってもいられず、
1店舗を臨時休業にし、
お店のスタッフとともに、
炊き出しに行くことを決めました。
夜中2時に福岡を出発し、
5時間かけて熊本市内に
到着したそうです。
さて、T社長は、炊き出しの際、
被災地のご家庭で
食器類が無く困っている、と聞き、
福岡に戻った後、
料亭で使用していない食器類を
被災地に送ろう、と考えたそう。
さっそく、地方自治体に
電話で連絡すると、
なんと、
「食器類は、未使用のものしか
受け付けていない」
との返答で、びっくりしたそう。
思わず、座を囲んでいた一同が
「お役所仕事ですね~」
と、口をそろえました。
先日読んだ本にあった、
二宮尊徳の逸話を思い出しました。
大飢饉があり、
数千の人が餓死寸前だったとき、
尊徳は城の倉庫を開く鍵を渡すように
倉庫番に求めたところ、
「殿様直筆の文書がなければ
開けることはできない」
と返ってきた、と。
その直後に行ったのが有名な講話、
「手だてに困ったときの
飢饉の救済法」
お役所仕事は、
非常事態のときには、
足かせになることがある、のですね。
無駄な手続きに時間をかけることで
その間に苦しんでいる人たちへの
救済が手遅れになる…
現在進行中のコロナウイルスの
対応においては、
そのようなことがないことを
切に願います。
いつもお読みくださり、
ありがとうございます。
※毎週火曜日に更新しています。
2020.2.18
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