2016.5.15
こんにちは、
おもてなし人材プロデューサーの近藤みなこです。
PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)の
中村哲先生の講演を聴きました。
(中村先生のプロフィールはこのページの最後にあります。)
アフガニスタンでの活動の様子は、
新聞やニュースで拝見しておりましたが、
直にお話を伺うと、
想像以上のお仕事なんだと、分かりました。
アフガニスタンの人々にとっては、
中村先生は、神様のような存在でしょう。
アフガンの砂漠が、
治水事業で砂漠から緑地帯に変化した写真を見て、
涙がこぼれました。
お話の中で、最も印象に残ったのが
「アフガンはイスラム教過激派が居て、
危険ではありませんか?」
という質問に対するご返答。
「我々(=PMS)は、取水施設を建設している。
アフガンの人々は、
PMSがいなくなると再び渇水になり、
難民生活を余儀なくされることを理解している。
だから、PMSを大切に扱ってくれる。
決して攻撃を受けることは、ない。」
このようにお話されました。
神様は見ている。
アフガンの地で「天、共にあり」と感じる、とのこと。
中村先生、お話をありがとうございました。
中村哲氏
PMS(ピース・ジャパン・メディカル・サービス)総院長、ペシャワール会現地代表。
1946年福岡県生まれ。
1973年九州大学医学部卒業。
国内の診療所勤務を経て、1984年にペシャワール・ミッション病院ハンセン病棟医長(パキスタン)に就任。
1986年JAMSジャパン・アフガン・メディカルサービスを設立し、アフガン難民診療を開始。
1990年よりアフガニスタンの医療過疎地で診療を開始。1994年PLS(ペシャワール・レプロシー・サービス)開設。
(後の、PMS〈ピース・ジャパン・メディカル・サービス〉)
2001年にアフガニスタンの首都カーブルに5箇所の診療所を開設し、旱魃や戦乱から逃れてきた国内難民の診療を始める。
2001年10〜11月に厳寒の冬を迎えようとしているカーブルで越冬可能量の食糧を配給。
2003年から旱魃被害の農村復旧支援で全長25.5㌔の用水路を建設。併行して近隣群の既存用水路に、渇水や洪水に耐え得る取水設備の新設、改修を現在も継続中。
2009年に活動拠点PMSをパキスタンからアフガニスタンへ移す。
2003年、ラモン・マグサイサイ賞 平和・国際理解部門受賞。
2016.5.15