「させていただく」にご注意!

2017.3.27

こんにちは、
おもてなし人材プロデューサーの
近藤みなこです。

あなたは敬語を使うのが得意ですか?

・・・自信を持って
「はい!得意です!」と言える人は
なかなかいらっしゃらないですよね。

社会人になって20年以上経ちますが、
敬語というのは、いつまでたっても
完璧には使いこなせない難しい話法
だと感じます。

日本語特有の表現方法である、敬語。

以前にもご紹介しましたが、
・尊敬語
・謙譲語
・丁寧語

の3種類があります。
「丁寧語」は語尾に
「〜です」「〜ます」と
「〜ございます」
を付ける用法なので、

非常にシンプルです。

難しいのは
尊敬語謙譲語

中でも私が注意したいな、と思うのが
謙譲表現である

〜させていただく

というフレーズです。

笑っちゃいますね

 

テレビで芸能人が
このフレーズを使う場面を
よく目にします。

「旅をさせていただく・・・」
「卒業させていただく・・・」
「行かせていただく・・・」
「見させていただく・・・」

違和感を覚えませんか?

謙譲語の用法を確認してみましょう。

謙譲語とは、
自分あるいは身内の者を
へりくだった言い方にして
間接的に相手に敬意を払う
用法です。

「旅をさせていただく」 ・・・
一体誰に対して
間接的に敬意を払っているのでしょう?

「卒業させていただく」 ・・・
一体誰に対して
間接的に敬意を払っているのでしょう?

なんとなーく、丁寧なニュアンスを
醸し出すような気がするので、
思わず口から出てしまうのでしょう。

「旅をする」を謙譲表現にしたいときは
「旅をいたしました」

「卒業する」を謙譲表現で表すと
「卒業いたしました」

同様に、「行かせていただく」は「伺う」
「見させていただく」は「拝見する」

これでいいのではないでしょうか。
新入社員を迎える前に、
言葉使いを見直しておくと安心ですね。

2017.3.27 

〜あなたのビジネスシーンを
1ステップ、スキルアップ〜

近藤みなこ
おもてなし人材プロデューサー
近藤みなこスキルアップ・ラボ主宰

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