2016.11.9
こんにちは、
おもてなし人材プロデューサーの
近藤みなこです。
中瀬ゆかりさんが以前、
「言葉は民主主義だから、
定着するフレーズは、
今は違和感があっても、
なんだかんだ残っていくもの」
とおっしゃっていたのですが、
最近このフレーズを耳にするたび
・・・定着してほしくないなぁ
と思うのです。
そのフレーズとは、
「○○してもらってもいいですか?」
今回は、
このフレーズについて考えてみます。
あなたはこのフレーズを使いますか?
私の以前の職場では
頻繁にこのフレーズが飛び交っていました。
例えば、こんな風に使います。
「1Aのお客様に、日経新聞を持って行って
もらってもいいですか?」
ちょっと丁寧になると、
「1Aのお客様に、日経新聞を
お持ちいただいてもよろしいですか?」
どちらも、丁寧なようで丁寧ではない
表現です。
これらのフレーズは、命令表現です。
つまり、丁寧感を出しながら、
「持って行け。」
と命令しているのです。
なんとなく、気分が良くないですよね。
私は、極力この表現を使わないように
気をつけていますが、
どのように言い換えるとよいでしょうか?
「1Aのお客様に、日経新聞を
持って行ってください。」
これで十分です。
シンプルな命令表現ですが、
言い方に気をつければ、
依頼表現のように使用できます。
そう、同じフレーズでも
言い方=表現方法が大切
なのです。
以前の職場で
「○○してもらってもよろしいですか?」が
蔓延していた理由は、
言い方に配慮する手間ひまが
面倒くさかったからでしょう。
(CAは業務が多いとき、
いくつものタスクを抱えています。)
できれば、このフレーズは
民主主義の原則に則って
今後すたれていってほしいな、と
願っております。
2016.11.9